司法制度改革や規制緩和政策により土地家屋調査士制度が大きく揺れ動いた平成12年6月、日本土地家屋調査士会連合会定時総会において政治連盟の必要性が提言され、政治連盟設立に向けた活動が開始されました。
そして、平成13年5月『土地家屋調査士制度の充実・発展と土地家屋調査士の地位の向上を図り、不動産に係る権利の明確化を推進し、国民の権利の擁護に貢献するために必要な政治活動を行うこと』を目的に全国の土地家屋調査士会毎に政治連盟が設立されました。
これを受けて、平成13年6月23日、全国土地家屋調査士政治連盟が設立され、現在の組織形態がスタート致しました。
土地家屋調査士政治連盟は、特定の党派や政治家を応援するための組織ではなく、土地家屋調査士制度の有用性を政治に訴え、制度の充実・発展と土地家屋調査士の活用拡大を実現し、地位の向上を図り、もって社会の利益の増大を実現する政治活動を行います。
我が国の強制入会制度をとる全ての資格者が政治連盟を設立しています。
資格者制度といえども政治の理解無くして制度の充実・発展が困難であることを物語っています。
全国土地家屋調査士政治連盟(全調政連)は政治資金規正法第6条の規程により定められた政治団体です。全調政連は日本土地家屋調査士会連合会(日調連)と連携して、法改正をはじめとした、土地家屋調査士制度の充実・発展と土地家屋調査士の社会的・経済的地位の向上を目指しています。
また、不動産にかかる権利の明確化を推進し、国民の権利の擁護に貢献するために必要な政治活動を行っています。
これには土地家屋調査士を支援してくれる各党の議員連盟と強固な連帯が必要です。選挙における候補者の推薦や選挙活動は、日調連では法律によりその活動が認められていないため、全調政連が行う必要があります。
土地家屋調査士法等の更なる充実策をも視野に入れ様々な活動を行ってきました。
◆平成14年5月
土地家屋調査士法の一部改正に於いては、事務所の法人化、資格試験制度の整備、懲戒手続の整備、研修・資格者情報の公開。
◆平成16年6月
不動産登記法の全部改正に於いては、電子申請導入、登記識別情報制度導入。
◆平成17年4月
土地家屋調査士法の一部改正に於いては、筆界特定手続代理関係業務、民間紛争解決手続代理関係業務導入。
◆平成22年3月
国土調査促進特別措置法及び国土調査法の一部改正に於いては、土地家屋調査士の活用の働きかけを行う。
◆平成26年11月
空家等対策の推進に関する特別措置法の制定に於いては、参議院本会議にて、空家等対策の推進に関する特別措置法に対する付帯決議を獲得。
◆平成28年6月
経済・財政運営と改革の基本方針2016(骨太の方針)に於いて、登記所備付地図の整備の充実を図る。
◆令和元年6月
「土地家屋調査士は境界の専門家」だと社会に認識していただくために、昭和60年から境界鑑定を研究し、筆界特定やADRを実践してきました。そのことを政治の場面に伝えた大きな成果が、令和2年8月1日に施行された土地家屋調査士法の第一条に「土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、不動産に関する権利の明確化に寄与し、もつて国民生活の安定と向上に資することを使命とする。」と明記されました。
◆令和2年2月
専門家による業務処理により公共調達の品質を確保するため、国の公共調達にかかる入札業種区分の役務の提供分野に「登記業務等」の区分が設けられ、土地家屋調査士、司法書士が初めて公共調達の受け皿として公に認められることになりました。
渉外関係
政策関係
土地家屋調査士政治連盟は個人の思想信条や政治理念を問うて成り立つ団体ではありません。あくまで土地家屋調査士制度の充実・発展を期するために同一の行動を盟(ちか)い合う共同体であります。
強制加入団体である土地家屋調査士会と違い政治連盟は任意加入でありますが、政治活動の成果は等しく土地家屋調査士全員に帰属致します。
全国の土地家屋調査士が、各地域の土地家屋調査士政治連盟に入会し、その全国組織である全調政連を押し上げ、一丸となって活動していただくことが極めて重要となります。
政治の世界のみならず、団結した力が社会を動かします。
昭和2年、若干28歳で松本税務署長に着任し、後に法務大臣になられた植木康子郎先生は、土地家屋調査士の前身たる土地調査員を前に『諸君は、先ず団結しなければならない。団結こそが総ての根元をなすものだ。』と述べ、土地家屋調査士制度制定への活動を示唆しました。
これに感銘を受けた我々の先人は、実に20余年にわたる政治活動をもって、遂に昭和25年、土地家屋調査士法成立の快挙を成し遂げました。
私達は、先人の築いた土地家屋調査士制度を一段と押し上げる政治活動を行います。一人でも多くの皆様の入会をお待ちしています。
全国土地家屋調査士政治連盟
〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町1-2-10
土地家屋調査士会館
TEL : 03-3292-0050
交通アクセス
JR総武線
水道橋駅 東口 下車徒歩5分
都営三田線
水道橋駅 A1出口 下車徒歩6分